映画に感謝を捧ぐ! 「大雪崩」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はアンソニー・リー・アダムス監督の「大雪崩」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 冬の山荘に集いし男女6人の運命を描いた本作は

 娯楽映画史上まれに見るほどの「つかみ所の無さ」を誇る怪作であります。

 各種娯楽要素を適当に組み合わせたかのようなストーリー

 主人公の自分語り・時系列操作・画面分割といった要素を

 出たとこ勝負的に活用する演出

 MTV的な音楽&スキー描写が一体となる光景は

 私に「ウナギつかみの如く映画を見る」機会をもたらしました。

 (映画史上最大級の「奇襲的ハッピー・エンド」が

 自然界における「人間の小ささ」を暗示している点も見逃せません。)

 まさに「ジャンル&映像技つまみ食い型映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 謎解き映画とは異なる姿をした「先の読めない状況」と

 映画的ハッタリ精神に満ちあふれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。