映画に感謝を捧ぐ! 「アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はエマニュエル・デ・サンティ監督・主演の「アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 妻の仇を討つため悪魔に魂を売った男

 「アダム・チャップリン」の運命を描いた本作は

 狂気とマニア性に彩られた復讐映画であります。

 漫画的なキャラクター造形・病的なまでにグロテスク&コミック・ムービー的な暴力場面

 青を基調とした寒々しい映像・イタリア西部劇の香りを放つストーリーが

 一体となる光景は

 私に「過度の残酷さが放つブラック・ユーモア」・「戦闘系漫画への奇妙な愛」

 勧善懲悪劇とは一味違う「爽快感」に包まれた時間をもたらしました。

 (場違いなまでに人間味のある決着→幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに映画史上最大級の「外道系ヒーロー」を世に送り出してしまった

 過激作であると言えるでしょう。

 ホラー的理不尽さに支配された「復讐の道」が

 暴力の本質を写し出し、鑑賞者の心に潜む「魔物」を刺激する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。