映画に感謝を捧ぐ! 「メリィ・ウィドウ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はエルンスト・ルビッチ監督の「メリィ・ウィドウ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フランツ・レハールの同名オペレッタ

 もとにして作られた本作は

 映像テクノロジーからは生み出せない系統の

 「ファンタジー性」に包まれた作品であります。

 浮世離れした世界と少女漫画的な人間模様が交錯するストーリー

 喜劇的でありながらも品のある映像&音楽

 「童話の挿絵」のような雰囲気と技術力を兼ね備えた俳優・女優陣が一体となる光景は

 私に「下世話な物語に文芸性を与える」妙技と

 正統派歌劇の醍醐味を同時体験する機会をもたらしました。

 

 (典型的ハッピー・エンドでありながらも「国家」への皮肉を感じさせる

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「華麗にして大衆食堂的なおとぎ話」と呼びたくなる快作であると言えるでしょう。

 アイドル映画・ミュージカル・恋愛喜劇・政治風刺が 

 絶妙のバランスで共存する本作と 

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。