映画に感謝を捧ぐ! 「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はアキ・カウリスマキ監督の「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」に
感謝を捧げようと思います。
フィンランドのロックバンド「レニングラード・カウボーイズ」の奇妙な旅を描いた
人気シリーズ?の1作目となる本作は
破天荒でありながらも心癒される
不思議な道中映画であります。
個性的な風貌と出たとこ勝負精神で
アメリカを駆けめぐるロック・バンドの運命を
サイレント喜劇・観光旅行映画・MTVを融合させたかのような映像表現と
劇的な事件に依存しない、日常劇風味溢れる作劇法を
融合させながら描くという試みは
私に「ストーリーへの執着を捨て、雰囲気と音楽を楽しむ」時間を
もたらしました。
(映画的盛り上げを廃したクールな幕引きでありながら
人生の明暗を感じさせる終幕となっている点も見逃せません。)
まさに「和やか系アイドル映画」界屈指の珍味であると言えるでしょう。
「ブルース・ブラザーズ」・「モンティ・パイソン系映画」に通じるやりたい放題感と
人情劇の空気が共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。