映画に感謝を捧ぐ! 「シャーキーズ・マシーン」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はバート・レイノルズ監督・主演の「シャーキーズ・マシーン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ウィリアム・ディールの同名小説をもとにして作られた本作は

 暴力と魅惑が交錯する刑事映画であります。

 70年代と80年代の空気が入り交じったかのようなストーリー

 華やかさと怪しさに溢れた映像・多彩な音楽

 豪快さと人間味を兼ね備えたアクション・シーン

 敵組織の殺し屋に扮したH・シルバの「モンスター映画的怪演」が

 一体となる光景は

 私に「時代の空気と俳優・女優陣の特性を生かした映像&ストーリー作り」が

 素朴な刑事映画を光り輝かせる光景を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アクション映画でありながら

 現実的な捜査過程を写し出している点や

 ホラー映画の領域に達した「決着」→クールなハッピー・エンドという流れが

 作品の「皮肉な持ち味」を高めている点も見逃せません。)

 まさに「歴史資料型刑事映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 組織の底辺で無気力な日々を送っていた男たちが

 戦士の誇りを取り戻していく姿と

 薬物と暴力によって魂を失い、孤独の闇へと落ちていく男の運命に心打たれる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。