映画に感謝を捧ぐ! 「レガシー」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はリチャード・マーカント監督の「レガシー」に
感謝を捧げようと思います。
仕事のためイギリスを訪れた男女の運命を描いた本作は
冷熱兼ね備えた妖気を感じさせる怪奇映画であります。
恋愛劇の如く幕を開け
怪しげな脇役陣・映像技・音楽を駆使した「怪奇ムード」の生成を行い
派手な残酷描写の連打&謎の解明へと向かっていくという手法は
私に怪奇映画における「ムード作り」の重要性と
段階的に加速化する恐怖の醍醐味を目の当たりにする機会をもたらしました。
(風格を感じさせる舞台&小道具の数々と
ハッピー・エンドの形態を取りながらも「悪の勝利」を感じさせる幕切れが
作品の神秘性を高めている点も見逃せません。)
まさに「館系ホラー」映画史上屈指の紳士性を誇る作品であると言えるでしょう。
精神的恐怖・絵画的映像・人体破壊描写が程よく調和した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。