映画に感謝を捧ぐ! 「ゾンビランド」

映画感謝人GHMです。

 今回はルーベン・フライシャー監督の「ゾンビランド」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ゾンビだらけの世界を旅する男女4人の運命を描いた本作は

 凶悪且つ珍妙なる残酷さ&ユーモアが交錯する

 異色のホラー映画であります。

 「人類の大半がゾンビ」という絶望的な状況を

 青春映画・アクション映画・西部劇・ホラー映画の手法を融合させて

 描くことによって発生する「冒険喜劇的化学反応」は

 私に、ホラー映画界の人気者「ゾンビ」の持つ可能性の大きさと

 逆境における「希望」の大切さを悪趣味映画的に表現するという

 大胆不敵な手法を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (巧みに盛り込まれた「映画マニア的小ネタ」の嵐

 時代の空気を体現した主人公

 場違いなまでに脳天気なハッピー・エンドの中に

 「生存する事と生きることの違い」を示した幕切れが

 作品の精神的スケール感を高めている点も見逃せません。)

 まさに「癒し系ゾンビ喜劇」の称号にふさわしい

 偉大なる怪作であると言えるでしょう。

 悪ノリ&悪趣味全開の内容でありながら

 ゾンビ映画の本質「物質文明の虚しさ」を忘れない精神が

 ある種の感動を呼び起こす本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。