映画に感謝を捧ぐ! 「ビトレイヤー」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はエラン・クリーヴィー監督の「ビトレイヤー」に
感謝を捧げようと思います。
息子の仇を追う犯罪者と
彼を追う刑事の運命を描いた本作は
コミック・ムービー的映像と2010年代の苦味に彩られたアクション映画であります。
刑事コンビの王道要素を加工して作られた主人公コンビ
青色重視の色彩&映像技重視のアクション・シーンがもたらす「SF的ムード」
復讐映画・刑事映画・犯罪映画の方程式を融合させ
社会派要素を加えることによって生み出されたストーリーが一体となる光景は
私に「短絡的解決法に走ることによって、本来の目的を見失った」人間の運命と
王道要素を融合させることによって
王道の枠を超えた作品が誕生する瞬間を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人情を抑制し、闘い&謎解きを重視したクールな展開と
「アクション映画的ハッピー・エンド」に背を向けた幕切れが
我々が「善悪の垣根」が揺らいでいる時代を生きていることを
写し出している点も見逃せません。)
まさに「激しくも冷徹な刑事映画」と呼びたくなるであると言えるでしょう。
漫画的なアクション&キャラクターと苦味の利いたストーリーが共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。