映画に感謝を捧ぐ! 「ラブリー・オールドメン」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はドナルド・ピートリー監督の「ラブリー・オールドメン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 J・レモン&W・マッソー扮する老紳士2人と

 彼らを取り巻く人々の奇妙な日常を描いた本作は

 キャスト陣とストーリーが幸福な結婚を果たす事によって生を受けた喜劇映画であります。

 ドタバタ喜劇と人情劇が絶妙のバランスで配合されたストーリーと

 米国映画界の古強者たちの名演が一体となることによって生じる

 喜劇的化学反応は

 私に「喜劇における哀愁&苦味」の重要性と

 説教臭を感じさせることなく「人生」を説く妙技を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (王道的でありながらも捻りの利いた幕切れ&遊び心溢れるエンドロールが

 作品の味わいを高めている点も見逃せません。)

 まさに「ドタバタ喜劇風人生訓」と呼びたくなる爽快作であると言えるでしょう。

 子供の無邪気さと大人の知性が奇妙なバランスで共存する老紳士たちと

 過激なシーンの中にも「笑い所」を宿す演出&ストーリーに心和まされる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。