映画に感謝を捧ぐ! 「S・W・A・T(2011年版)」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はアダモ・P・カルトラロ監督の「S・W・A・T(2011年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 再訓練を命じられたSWATチームの運命を描いた本作は

 シリアス且つ凶暴ななユーモアを感じさせるアクション映画であります。

 限定された空間内における

 各種アクション・二転三転する力関係を描いているにもかかわらず

 ドタバタ喜劇的な雰囲気を感じさせるという

 複雑怪奇な状況は

 私に、作り手の意図を超えて発生した「喜劇ムード」によって

 暴力と欲望に生きる人間の愚かしさを

 娯楽要素を保ちながら写し出す作品が誕生する現象を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (やりたい放題感あふれる「最後のどんでん返し」が

 作品の「明るい馬鹿馬鹿しさ」を強調する一撃となっている点も見逃せません。)

 

 まさに、作り手の意図を超えた「バイオレンス滑稽劇」となった作品であると言えるでしょう。

 肉弾戦に対する過剰なまでのこだわりと

 犯罪映画をからかうかのような空気に彩られた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。