映画に感謝を捧ぐ! 「タワーリング・インフェルノ」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョン・ギラーミン監督の「タワーリング・インフェルノ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フランク・M・ロビンソン&トーマス・N・スコーティアの小説「ガラスの地獄」と

 リチャード・マーティン・スターンの小説「ザ・タワー」を

 

 もとにして作られた本作は

 アトラクション性と社会性の合体によって

 娯楽大作の復興に挑んだパニック・ムービーであります。

 アメリカ映画史を彩るスターを総動員したキャスティング

 物量&人員攻勢によるスケール感の生成・活劇風味溢れるアクション描写

 

 ロマンス・ヒーロー・人間模様に

 「経済的合理主義の暴走」に対する警鐘を加えることによって

 大作映画的豪快さと風刺性を共有させたストーリーが

 一体となる光景は

 私に「アメリカ映画的サービス精神」の醍醐味と

 現代にも通じる社会問題を「娯楽大作的」に表現する妙技を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「ヒーロー映画的決着」でありながら「脳天気なハッピー・エンド」にしないという

 均整のとれた幕切れとなっている点も見逃せません。)

 本作こそ「大衆娯楽大作型教訓劇」と呼びたくなる

 災害映画であると言えるでしょう。

 アメリカ映画史を彩る巨大映画会社2社の合体と

 娯楽大作系スタッフ陣の技術力&スター的存在感を持つキャスト陣によって

 CG満載の現代とは異なるスケール感とスリルをもたらし

 後年のアクション映画に対する「道しるべ」となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。