映画に感謝を捧ぐ! 「シェルター」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はマンス・マーリンド&ビョルン・ステイン監督の「シェルター」に
感謝を捧げようと思います。
二重人格者「アダム」の真実に迫る
精神分析医の運命を描いた本作は
怪物的なスケール感を持ったサスペンス映画であります。
犯罪サスペンス・癒し系映画・宗教論・モンスター映画の領域を
暴れ馬のごとく突き進む物語を
大衆娯楽性のある作品に仕立て上げようという大胆極まる挑戦は
私に、観光旅行映画とは異なる「旅行感覚」と
信仰心の大切さを説きつつ、宗教の暗部をえぐり出してしまう状況に
遭遇する機会をもたらしました。
(終幕間際の「静かなる逆転」が作品の怪物性を高めている点も見逃せません。)
まさに「ジャンル放浪型サスペンス映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
主演女優J・ムーアの「理知的&母性的熱演」が
無法地帯的なストーリーに補強する姿に驚かされる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。