映画に感謝を捧ぐ! 「G・I・ブルース」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はノーマン・タウログ監督の「G・I・ブルース」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 2年間の兵役を終えたE・プレスリーの初主演作となる本作は

 外見以上の有用性を持った恋愛喜劇であります。

 「E・プレスリーの歌を聴かせる」ために進行するストーリーに

 「ドイツ観光の豆知識&戦争映画のパロディ」を融合させるという

 映画的挑戦は

 私に「観光旅行感覚のコンサート」を堪能する機会と

 「明確な目的に向かって進行する映画」の素晴らしさを再認識する機会をもたらしました。

 (「ハッピー・エンド」の余韻を保ちながらクールに終わる幕切れが

 作品のライブ性を高めている点も見逃せません。)

 まさに「巡業型アイドル映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 人間関係を単純化し、スリル&サスペンスを抑制することによって

 「歌」を楽しむ余裕を与えてくれるサービス精神と

 アイドル映画でありながら「軍隊」をからかう大胆さを兼ね備えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。