映画に感謝を捧ぐ! 「地底戦車サイクロトラム」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はテリー・O・モース監督の「地底戦車サイクロトラム」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジュール・ヴェルヌの小説「地底探検」を

 もとにして作られた本作は

 実録的ムードを持った冒険SF映画であります。

 荒唐無稽でありながらも風刺的なストーリーと

 娯楽映画的盛り上げを抑制したクールな演出が融合することによって

 ドキュメンタリー的な説得力をもたらすという手法は

 私に「冒険のスリルと人類&科学に対する複雑な思いが交錯する」感覚を

 もたらしました。

 (典型的ハッピー・エンドの枠から外れながらも

 「人類への希望」を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「疑似実録系SF映画」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。 

 

 後年の「ザ・コア」に通じる着想と

 科学の光と闇を見つめる目線が一体となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。