映画に感謝を捧ぐ! 「黒い絨毯」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はバイロン・ハスキン監督の「黒い絨毯」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 カール・スティーブンスンの小説「レニンジェンと蟻」を

 もとにして作られた本作は

技術力と奇抜な発想が光る冒険映画であります。

 美男美女による格差恋愛劇とモンスター映画を融合させる

 娯楽的サービス精神

 「アリ」の持つ組織力&行動力を怪奇映画的に活用する着想

 素朴でありながらも「映像的インパクト」に長けた

 アリ描写&破壊描写が一体となる光景は

 私に、対照的な娯楽要素が組み合わさることによって生じる「映画的化学反応」

 己を信じ、道を切り開いていく「アメリカ精神」の光と闇

 小さき者たちが力を合わせることによって「強者」を脅かす快感を

 同時体験する機会をもたらしました。

 まさに「集団系モンスター映画」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 怪獣映画の技・冒険活劇の舞台・恋愛劇のキャラクターを組み合わせて

 「アリ映画」の幕開けを告げた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。