映画に感謝を捧ぐ! 「バトルシップ」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はピーター・バーグ監督の「バトルシップ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1982年に登場した同名テーブルゲームをもとにして作られた本作は

 SF大作の光と影を体現した地球侵略SF映画であります。

 アメリカ映画的人間模様を駆使した「じらし戦法」

 強大な攻撃力と消極的な精神を兼ね備えたエイリアン

 時間と共に縮小していくスケール感

 コミック・ムービー感覚溢れるCGの嵐が一体となる光景は

 私に「肥大化した情報を持て余した物語」の悲劇と

 「映像&音響によって鑑賞者の思考を抑制する」手法の醍醐味&難しさを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (意外すぎる人物&船が活躍する最終決戦から

 戦意高揚映画的な終幕→エンドロール→ホラー風味漂う後日談という流れに

 驚かされる作品である点も見逃せません。)

 まさに「肥満体SF大作」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。

 SF映画史上最大級の「理不尽な敗北」を喫したエイリアンと

 「アメリカ礼賛」のために忘却の闇へと送られた多国籍海軍の姿に

 涙を禁じ得ない本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。