映画に感謝を捧ぐ! 「ファンハウス 惨劇の館」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はトビー・フーパー監督の「ファンハウス 惨劇の館」に
感謝を捧げようと思います。
お化け屋敷「ファンハウス」に忍び込んだ
男女4人の運命を描いた本作は
「娯楽&恐怖の本質」をえぐり出したホラー映画であります。
好奇心・エロティシズム・不安感をかき立てる表現法
謎めいたキャラクター・ホラー的残酷描写の限りを尽くして
娯楽の持つ「背徳的楽しさ」・謎の持つ「吸引力」・恐怖心を生み出す原動力
エンターテインメントの「内幕」をのぞくことの危険性を映像化しようという試みは
私に「大衆食堂的娯楽」と「心理学要素」が共存可能な存在であることを
示してくれました。
(お化け屋敷ならではの「仕掛け」を最大限に活用している点や
ハッピー・エンドでありながらも「宴の後」特有の寂しさを感じさせる
奇妙な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「怪奇風味の娯楽&恐怖論」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
アトラクション的恐怖・サスペンス的恐怖・モンスター映画的恐怖を融合させ
「光溢れる世界と影の世界のせめぎ合い」を描くことによって
後年のホラー界に多大な影響を与えた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。