映画に感謝を捧ぐ! 「スパイダーズ」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はゲイリー・ジョーンズ監督の「スパイダーズ」に
感謝を捧げようと思います。
政府機関の生体実験によって変異した
毒グモの恐怖を描いた本作は
パズル的な作風がマニア心を刺激するモンスター映画であります。
「Xファイル」系陰謀論・「エイリアン」の人体破壊&襲撃法
「タワーリング・インフェルノ」的な室内逃避行・「コマンドー」級の破壊的ギャグ
「キング・コング」を思わせるような室外戦が「24」並に豪快な時間経過が一体となる光景は
私に、小規模娯楽映画作りにおける「他作品から学ぶ精神」の重要性と
映画における「ヒロイン」の特権を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「ジョーズ」を模したような最終決着から
情緒に溺れることなくエンドロールに突入する手法が
謙虚さを感じさせる点も見逃せません。)
まさに「複数映画融合型SF映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
「勝利によって問題の根源が隠蔽される」軽量映画精神がもたらすブラック・ユーモアと
メッセージ性&文学性に背を向けて「暇つぶし映画」に徹する潔さに心打たれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。