映画に感謝を捧ぐ! 「大反撃」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はシドニー・ポラック監督の「大反撃」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ウィリアム・イーストレイクの小説「Castle Keep」を

 もとにして作られた本作は

 「ロマンス+α」な作品を得意とするS・ポラック監督ならではの戦争映画であります。

 「中世的価値観」を守り続けるベルギーの古城と

 第2次世界大戦期の連合軍が出会う事による「文化的軋轢」を

 アクション・恋愛&人間模様・文化論を融合させながら描くという試みは

 私に、戦意高揚映画とも反戦映画とも異なる気配を放つ

 戦争映画に触れる機会をもたらしました。

 (「派手な戦闘場面→娯楽的盛り上げに背を向けた静かな幕切れ」という流れが

 一時代の終わり&戦いの空しさを体現している点も見逃せません。)

 まさに「ジャンル融合型戦争映画」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。

 二転三転する情勢&人間関係が戦争がもたらす「混沌」を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。