映画に感謝を捧ぐ! 「恋におぼれて」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はグリフィン・ダン監督の「恋におぼれて」に
感謝を捧げようと思います。
恋人を取り戻すためにニューヨークを訪れた男性と
元婚約者への復讐に燃える女性の運命を描いた本作は
複数ジャンルの特性を兼ね備えた
脅威の恋愛喜劇であります。
現代の「ストーカー行為」を先取りしたかのような復讐計画
運命の悪戯によって結びつけられた男女の友情劇
童心溢れる悪戯がもたらす「ドタバタ喜劇的状況」が
互いの持ち味を生かしながら共存していく光景は
私に、アクション&サスペンス映画とは異なる形で
「復讐の空しさ」を示すという挑戦的試みと
暴力的状況をユーモラスに表現することによって「残酷さ」を
緩和する妙技の楽しさ&恐ろしさを目の当たりにする機会をもたらしました。
(女性の強さ&男性の繊細さを写し出す作品という
一面を持っている点も見逃せません。)
まさに「サスペンス入りラブ・コメディ」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
恋愛映画界の雄M・ライアンの「秘めたる悪魔性」と
恋愛喜劇らしからぬ「反戦映画的メッセージ」が光り輝く本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。