映画に感謝を捧ぐ! 「ロスト・ワールド(1925年版)

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はハリー・O・ホイド監督の「ロスト・ワールド(1925年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アーサー・コナン・ドイルの小説「失われた世界」を

 もとにして1925年に作られた本作は

 「大作映画的サービス精神」の礎を築いたサイレント映画であります。

 SF的ハッタリ・パニック・ムービー系人間模様・甘いロマンス

 浮世離れした世界・巨大生物・冒険映画的アクション

 人形劇風味漂う特殊効果・盛り上げ系の音楽が一堂に会する光景は

 私に「娯楽系SF映画&冒険映画」の原点と

 災害映画とモンスター映画が「兄弟的存在」であることを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「雑学の宝庫」としての魅力を放つ作品であるという点と

 鑑賞者の高揚感に「肩すかし」を喰わせる奇妙な幕切れとなっている点も

 見逃せません。)

 まさに「明瞭な目的を持った映画」の素晴らしさと

 スケール感のある「非日常世界」をのぞき見る喜びを

 世に示した歴史的作品であると言えるでしょう。

 「恐竜マニア精神」と「大衆食堂的娯楽」が

 絶妙のバランスで共存する事によって

 後年のSF映画に多大な影響を与えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。