映画に感謝を捧ぐ! 「秘密の花園(1993年版)」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はアニエスカ・ホランド監督の「秘密の花園(1993年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フランシズ・ホジソン・バーネットの同名小説を

 もとにして1993年に作られた本作は

ファンタジーと人情劇の魅力が絶妙のバランスで配合された

 脅威の子供映画であります。

 おとぎ話のような雰囲気を放つ俳優&女優陣・風景

 児童文学の王道・潜在意識の理論・現代にも通じる「父子関係の歪み」

 イギリス貴族社会の「内幕」が共存するストーリー

 文芸的ムードを放つ音楽

 幻想的でありながらも自然の美を感じさせる特殊効果が一体となる光景は

 私に「童話の挿絵」を実写化したかのような映像美と

 善悪の二元論を超越した物語の醍醐味を満喫する機会をもたらしました。

 (厳格なメイド長に扮したM・スミスの「威厳ある熱演」が

 主人公たちをもり立て、作品世界を引き締める

 「調味料」となっている点も見逃せません。)

 まさに「ファンタジーホームドラマ」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。

 1940年の映画「レベッカ」の如き世界を揺るがす

 少年少女の「小さな冒険」が

 イギリス気質と人生における「親子関係」の重要性を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。