映画に感謝を捧ぐ! 「ムカデ人間」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
感謝を捧げようと思います。
人体結合に取り憑かれた男がもたらす
惨劇を描いた人気シリーズ?の1作目となる本作は
映画の持つ「見世物性」と人間の持つ「想像力」が
暴走することによって生を受けた究極の怪作であります。
流血&人体破壊がもたらす映像的インパクトや
ホラー映画的なスリル&サスペンスよりも
理性や良心よりも「科学的欲求」を追求する博士の行動と
モンスターにされたことによって「絆&勇気」に目覚めていく被害者たちの姿が
もたらす恐怖と不快感に重きを置いた作風を貫く
作り手たちの信念と悪趣味精神は
私に「ホラー、ポルノ、サクセス・ストーリーが入り交じった作品」を鑑賞したかのような感覚と
背徳的喜び&罪悪感の入り交じった感情を誘発する時間をもたらしました。
(「死に勝る恐怖」をクールに示した幕切れが
2001年の映画「ノー・マンズ・ランド」に匹敵するほどの
残酷な余韻をもたらしている点も見逃せません。)
まさに「暴れ馬系SFホラー」の究極形態を世に示した
脅威の悪食映画であると言えるでしょう。
主演男優D・ラーサーの「モンスター的怪演」
悪趣味さと愛に彩られた「ムカデ人間」の勇姿
悪食映画史上屈指の「国際性」を誇るキャスティングに
驚きを禁じ得ない本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。