映画に感謝を捧ぐ! 「君がいた夏」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はウィル・オールディス&スティーブン・カンプマン監督の「君がいた夏」に

 感謝を捧げようと思います。

 野球好きの少年「ビリー・ワイヤット」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 素朴でありながらもつかみ所のない不思議な作品であります。

 癒し映画の王道に即したストーリーを

 時系列操作・奇襲的急展開・各種娯楽要素を駆使することによって

 謎めいた物語へと変えていくという手法は

 私を犯罪や陰謀とは異なる「スリル&サスペンス」に

 満ちた世界へと誘ってくれました。

(スポーツ映画と恋愛喜劇を融合させたかのような幕切れが

 どんでん返しとは異なる驚きを感じさせる点も見逃せません。)

 まさに「ジャンル融合型人情劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 犯罪映画級の「先読み困難な状況」と

 サクセス・ストーリー&ホームドラマの味わいが共存することによって

 人生の神秘性を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。