映画に感謝を捧ぐ! 「L.A.ギャングストーリー」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はルーベン・フライシャー監督の「L..A..ギャングストーリー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ポール・リーバーマンの実話系小説をもとにして作られた本作は

 素朴にして苦い実話系犯罪映画であります。

 典型的な「勧善懲悪映画」の形態を取りながら

 「巨悪と闘うことによって、暴力に染め上げられていく」

 正義の姿を写し出したストーリー

 暴力的でありながらクールな雰囲気を持ったアクション・シーン

 善悪共に「怪しさ」を放つキャラクターが一体となる光景は

 私に正義と暴力の複雑な関係と

 極道映画と戦争映画が紙一重の存在であることを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (1985年の映画「コマンドー」を思わせるような決着から

 和やかでありながらも空しさを感じる幕切れに向かう流れが

 実話系映画の「宿命」を感じさせる点も見逃せません。)

 まさに「非爽快系刑事映画」の一形態を示したであると言えるでしょう。

 派手なアクション・スパイ映画的頭脳戦・暴力に対するクールな目線が

 奇妙なバランスで共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。