映画に感謝を捧ぐ!「ハスラー」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
感謝を捧げようと思います。
ウォルター・テヴィスの同名小説をもとにして作られた本作は
極道映画、サクセス・ストーリー
対決映画の醍醐味が共存する作品であります。
「一芸の頂点」を求めて戦い続ける男の輝きと孤独を
善悪の二元論に囚われない目線で見つめたストーリー
映像的盛り上げを極限まで抑制したクールな演出
主演男優P・ニューマンの放つ「アウトロー魂」
上品且つ節度のある音楽が一体となる光景は
私に、静かなるスリルと「闘いに魅入られた人生」の恐ろしさ&空しさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(全力を尽くして闘った男同士の「友情」と
「己の過ちと向き合う」苦味が共存する幕切れが
人生の光と闇を体現している点も見逃せません。)
まさに「陰性スポーツ映画&芸人伝」の一形態を世に示した
作品であると言えるでしょう
才能と野心に溢れた「ハスラー」の生き様を通じて
勝利の美酒と引き替えに魂を奪う「見えざる悪魔」と
栄光のみを追い求める日々の魅力&恐怖を写し出した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。