映画に感謝を捧ぐ! 「革命戦士ゲバラ!」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はリチャード・フライシャー監督の「革命戦士ゲバラ!」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 革命家エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(チェ・ゲバラ)の

 生涯をもとにして作られた本作は

 複数ジャンルを渡り歩きながら「闘争」にこだわり続けたR・フライシャー監督と

 時代を超えてつながる「熱気」の融合によって生まれた実話系映画であります。

 戦争映画・ドキュメンタリー・サスペンスの映像技&作劇技が

 奇妙なバランスで共存しながら「ゲバラ」の人生を描いていく光景は

 私に1960年代後半のアメリカ映画界とゲバラが共有する

 「過激な革命的情熱」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (史実に即しているにもかかわらず

 1960~70年代における「アメリカ映画革命」の限界を

 暗示する幕切れとなっている点も見逃せません。)

 

 まさに「ジャンル融合型実話系映画」の世界における

 

 異色の強豪であると言えるでしょう。

 革命は成功への道のりより「成功後」の方が困難であるということを

 各種娯楽要素を駆使して世に示すと同時に

 後年の「疑似実録映画」に多大な影響を与えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。