映画に感謝を捧ぐ! 「ブラッディナイト 聖し血の夜」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はセオドア・ガーシュニー監督の「ブラッディナイト 聖し血の夜」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 忌まわしき過去を持つ豪邸「バトラーハウス」で繰り広げられる

 惨劇を描いた本作は

 恐怖と意地悪さが交錯する館系ホラーであります。

 ナレーションを駆使することによる「実話系ムード」の生成

 病的なまでに意表を突きまくるストーリー展開

 怪しさ全開の風貌を放つキャラクター

 陰鬱なアレンジが施されたクリスマス・ソングが一体となる光景は

 私に「意外な展開」を連打することによって狂気に支配されていく物語と

 人々が「クリスマス」に対して抱くイメージを逆手に取ることによる

 意地悪な恐怖を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ハッピー・エンドと悲劇が交錯する幕切れが

 犯罪が関係者に与える「精神的ダメージ」を象徴している点も見逃せません。)

 まさに「外道系クリスマス怪談」と呼びたくなる怪作であると言えるでしょう。

 映画全体を覆う「聖なる日&職業」に対する悪意に圧倒される本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。