映画に感謝を捧ぐ! 「17歳のカルテ」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はジェームズ・マンゴールド監督の「17歳のカルテ」に
感謝を捧げようと思います。
スザンナ・ケイセンの自伝「思春期病棟の少女たち」を
もとにして作られた本作は
「複数の時代」が交わる事によって生を受けた実話系映画であります。
60~70年代的「反抗精神」に満ちあふれたストーリー
80年代青春映画と90年代サスペンスの手法が組み合わさった
映像表現&音楽
女優陣の「特性を生かした名演」が一体となる光景は
私に、限定された空間&人間関係によって
「1960~70年代の空気」を写し出す妙技と
「各種映画技法が平和的共存を果たす光景」の一形態を
堪能する機会をもたらしました。
(60~70年代的反抗期の「終焉」を象徴するかのような幕切れが
爽やかさと苦味の入り交じった後味をもたらしている点も見逃せません。)
まさに「世代融合&ジャンル調和型青春映画」と
呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
映画が「歴史書とは異なる形で時代を映す鏡である」事を
歴史大作とは異なる形で証明した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。