映画に感謝を捧ぐ! 「ゴーストオーシャン」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はジュリアン・キーン監督の「ゴーストオーシャン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 老朽化した油田「ヤヌス」に潜入した過激派環境保護団体の

 運命を描いた本作は

 アクション映画とホラー映画の類似性を象徴する

 挑戦作であります。

 「ダイ・ハード」の敵役をもとにして作られた主人公チーム

 「遊星からの物体X」・「死霊のはらわた」・「プレデター」を

 応用した戦法で闘うモンスター 

 パニック・ムービー的論争が一堂に会する光景は

 私に「ヒーロー不在のアクション映画」を見るかのような感覚と

 危機的状況における「複数行動」の大切さを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「正義の勝利しないハッピー・エンド」と呼びたくなるような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「アメリカ流アクション映画」に対するブラック・ユーモアを放つ

 状況限定型ホラー映画であると言えるでしょう。

 派手な残酷描写&特殊効果をほとんど用いることなく

 ホラー的世界を生成することに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。