映画に感謝を捧ぐ! 「グッバイガール」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はハーバート・ロス監督の「グッバイガール」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 元ダンサーの女性&一人娘と舞台俳優が織りなす

 同居生活の行方を描いた本作は

「鑑賞者の前で演技を披露する」 舞台芝居の技と

 映画の技法が一体となることによって

 創造された恋愛喜劇であります。

 甘いロマンスと「エンターテイナー」の舞台裏を

 絶妙のバランスで配合する事によって生成されたストーリー

 (会話重視の作風でありながら「説明過多」を回避している点も素晴らしいです。)

 庶民的ムードと会話力を兼ね備えた俳優&女優陣の「自然な熱演」

 舞台と映画の持ち味を生かした映像&音楽が一体となる光景は

 私を「役者稼業」に対する愛と風刺に満ちあふれた世界へと誘ってくれました。

 (感動と笑いのバランス感覚に秀でた幕切れが

 脳天気なハッピー・エンドの枠を超えた輝きを放っている点も見逃せません。)

 まさに、漫画的ロマンスと舞台裏映画の魅力を兼ね備えた

 強豪作であると言えるでしょう。

 シリアスとコメディ・甘いロマンスと現実の辛さ・娯楽界の光と闇が

 一本の映画の中で平和的共存を果たす姿に

 笑いと驚きを禁じ得ない本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。