映画に感謝を捧ぐ! 「ドロップス/傷だらけの街」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はショーン・ベイカー監督の「ドロップス/傷だらけの街」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ギャング団「ディセプティコン」を結成した男3人の

 運命を描いた本作は

 クールな暴力に包まれた犯罪映画であります。

 突如訪れる銃撃場面

 凶悪でありながらも淡々とした演出&ストーリー

 「善人」がほとんどいないキャラクターが一体となる光景は

 私に、犯罪&暴力が「ありふれた日常」となった世界をのぞき見る感覚と

 「人生の不確実性」を戦争映画的に描く手法に触れる機会をもたらしました。

 (万事解決のハッピー・エンドでありながらも

 「後味の悪さ」を感じさせる結末となっている点も見逃せません。)

 まさに「青春映画系極道映画」の一形態を世に示した作品であると言えるでしょう。

 娯楽的盛り上げを廃した暴力描写&会話の応酬が生み出す「現実感」が

 都会生活&友情の暗部をえぐり出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。