映画に感謝を捧ぐ! 「フォース・エンジェル」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョン・アーヴィン監督の「フォース・エンジェル」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ロビン・ハンターの小説「復讐の天使」をもとにして作られた本作は

 アクション映画の特性を逆手に取った異色作であります。

 「暴力と無縁そうな主人公がプロ顔負けの暴れぶり&情報収集能力を示す」

 「根本的な問題を勢いによって隠蔽する」等の

 アクション映画的ご都合主義に

 「納得できる理由」を与えようとする挑戦者精神と

 アクション・サスペンス・人情をバランス良く配合する堅実さが一体となる光景は

 私に、正義を求める精神が抱える「危うさ」と

 人間と環境の「危険な関係」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (恐るべき破壊の後に訪れる「和やかな幕切れ」が

 ホラー映画的恐怖を感じさせる点も見逃せません。)

 まさに「陰性仇討ち映画」の一形態を世に示した作品であると言えるでしょう。

 1974年の映画「狼よさらば」の精神と2000年代の空気が

 結婚することによって生を受けた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。