映画に感謝を捧ぐ! 「キッズ・リベンジ」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はスティーヴン・C・ミラー監督の「キッズ・リベンジ」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 自宅を襲い、両親を殺害した犯罪者集団に立ち向かう

 少年少女の運命を描いた本作は

 対照的な世界が凶悪に混ざり合う作品であります。

 難病映画&ホームドラマの世界が

 「アクション映画的価値観」に染まっていく姿を

 1980~90年代のアクション&ホラー技法を駆使して描くという試みは

  

 私に暴力の伝染性&人間の適応力の凄まじさと

 秘めたる才能が開花する光景&凶暴さと知略を兼ね備えた闘いの醍醐味を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (チャイルド・ホラー的決着→西部劇風味の幕切れという流れが

 正義の悪を分かつ「境目」の曖昧さを体現している点も見逃せません。)

 まさに「凶悪且つ知的な活劇性」と「静かなる怪奇性」に彩られた

 子供映画であると言えるでしょう。

 主演男優R・ハートウィクの「サイレント喜劇&ホラー的怪演」と

 バイオレンス風味溢れる「子供の悪戯」が冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。