映画に感謝を捧ぐ! 「ジュラシック・ブリーダー」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はダニー・ビショップ監督の「ジュラシック・ブリーダー」に
感謝を捧げようと思います。
テキサスの郊外の町「フォッシルリッジ」で巻き起こる
恐竜騒動を描いた本作は
素朴な空気に心癒される、異色のモンスター映画であります。
ホラー的残酷描写&怪獣映画的アクションを多用しているにもかかわらず
「ホームドラマ&青春映画的和やかさ」を放つという驚異的な現象は
私に「テキサス気質とモンスター映画の奇妙な関係」と
「理屈を廃して、娯楽的サービスに集中する」作風の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(モンスター映画の方程式に沿いながらも
「地方行政」に対する皮肉を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「田舎町ホラー風味のSF映画」と呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。
陽気な俗物臭を放つ人間たちと適性範囲のスケール感が心地良い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。