映画に感謝を捧ぐ! 「ロイドの人気者」

  映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はサム・テイラーフレッド・ニューメイヤー監督の「ロイドの人気者」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 H・ロイド扮する主人公「スピーディー」の

 奇妙な大学生活を描いた本作は

 後年のスポーツ映画に対する「道しるべ」となったサイレント喜劇であります。

 学園生活の光と闇・マニュアル主義への皮肉・コント的な笑い

 スポーツ映画的高揚感・活劇的アクション・己を貫く人間の孤独と輝きが

 一体となる光景は

 私に「喜劇性・活劇性・風刺性・爽快感」が

 平和的共存を果たす光景を堪能する機会をもたらしました。

 (王道的ハッピー・エンドの中にあっても「喜劇精神」を忘れない幕切れが

 他のスポーツ映画とは異なる輝きを放っている点も見逃せません。)

 まさに「喜劇系青春映画」の雄と呼ぶにふさわしい

 痛快作であると言えるでしょう。

 強靱な肉体と状況に流されながらも愛と勇気を失わない魂によって

 妄想が「現実」へと変えていく姿が心地良い本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。