映画に感謝を捧ぐ! 「若妻・恐怖の体験学習」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はジミー・サングスター監督の「若妻・恐怖の体験学習」に
感謝を捧げようと思います。
「義手の人物」に狙われた女性の運命を描いた本作は
上品さと残酷さが交錯するサスペンス映画であります。
学園映画の気配を感じさせる舞台
視覚的インパクト&どんでん返しよりも
「精神的に追い込まれていくヒロイン」に重きを置いたストーリー
少女漫画性と怪奇性を兼ね備えた俳優・女優陣の姿が一体となる光景は
私に「映像技・音声」を駆使した恐怖描写の醍醐味と
「閉鎖空間によって歪められる人間心理」の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(残酷でありながら和やかな空気を放つ
味わい深い幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「精神系サスペンス」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
1955年の映画「悪魔のような女」・モンスター映画・閉鎖系ホラーの特性が
奇妙なバランスで共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。