映画に感謝を捧ぐ！ 「突撃隊」

　映画感謝人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はドン・シーゲル監督の「突撃隊」に

　感謝を捧げようと思います。

　ドイツ軍から陣地を守るために奮闘する

　米軍兵士と仲間たちの運命を描いた本作は

　軽やかにして知的な戦争映画であります。

　スター俳優の看板的活用・実録映像の利用

　極限まで抑制されたキャラクター造形

　メッセージ性よりもアクション＆スパイ映画的作戦に

　重きを置いたストーリーが一体となる光景は

　私に「小規模映画的作劇法」の醍醐味と

　戦争における「ヒーロー」の危うさ＆空しさを目の当たりにする機会をもたらしました。

　（主人公一行が「大きな戦いの一部を担う存在」に過ぎないことを

　思い知らされる幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「暇つぶし系戦争映画」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

　兵士６人＆わずかな武器で戦場に取り残された

　主人公一行の「ハッタリ戦術」が

　小規模映画界の戦術を体現する本作と

　生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を！！！。