映画に感謝を捧ぐ! 「隣同志」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はバスター・キートン&エディ・クライン監督の「隣同志」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 B・キートン扮する主人公と

 

 隣家の娘との恋模様を描いた本作は

 「体技」の喜劇的可能性を体現したサイレント喜劇であります。

 恋愛悲劇的状況・人種・厳粛なる儀式を

 ことごとく「活劇的笑い」の種子にしようという発想と

 俳優・女優陣の卓越した身体能力&平衡感覚が一体となる光景は

 私に「肉体的アクション」の持つ底知れない可能性と

 悲劇的な状況をユーモラスに表現する妙技に触れる機会をもたらしました。

 

 (漫画&TVゲーム的発想によるハッピー・エンドが

 笑いの枠を超えて「驚き」の領域に達している点も見逃せません。)

 まさに「肉弾的恋愛喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 恋愛悲劇の名作「ロミオとジュリエット」・1990年の映画「ホーム・アローン

 社会風刺劇・王道的ドタバタ喜劇を合体させたかのような気配を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。