映画に感謝を捧ぐ! 「エンブリヨ」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はラルフ・ネルソン監督の「エンブリヨ」に
感謝を捧げようと思います。
医学者の開発した成長ホルモンによって
驚異的な成長を遂げた女性の運命を描いた本作は
物語と見せ方の対照性が印象深いSF映画であります。
モンスター映画・ホラー映画・家族劇を融合させたかのようなストーリーと
サスペンス風味&お色気溢れる演出が一体となる光景は
私に「視覚的インパクトよりも発想で勝負する」SF映画の醍醐味と
「娯楽的サービス精神と風刺性の平和的共存」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(恐怖と哀愁が入り交じった最終決戦→幕切れが
作品のメッセージ性を高めている点も見逃せません。)
まさに「陰性ホームドラマ型SF映画」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。
主人公とヒロインが織りなす「疑似親子関係」が
他のモンスター映画とは異なる「優しさと苦味」を放つ本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。