映画に感謝を捧ぐ! 「デス・バレー ”ブラッディ・ビルの復讐”」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はバイロン・ワーナー監督の「デス・バレー ”ブラッディ・ビルの復讐”」に
感謝を捧げようと思います。
荒野の町「サンセット・バレー」で巻き起こる怪現象を描いた本作は
便乗商品映画界の雄「アサイラム」が
アメリカ史の暗部をホラー的に表現することに挑んだ
挑戦的ゾンビ映画であります。
南北戦争時代の猛将「ウィリアム・T・アンダーソン(ブラッディ・ビル)」を
ホラー映画のモンスターとして甦らせるという発想
MTV風味溢れる映像&音楽
西部劇とホラー映画を合体させたストーリーが一体となる光景は
私に、ゾンビ映画の持つ「可能性」の大きさと
娯楽映画界と戦争の持つ「狂気」を目の当たりにする機会をもたらしました。
(イタリア西部劇の香り漂う幕切れが
「暴力の空しさ」を間接的に示している点も見逃せません。)
まさに「残酷童話型ゾンビ映画」と呼びたくなる怪作であると言えるでしょう。
「2000人の狂人」・「ウェストワールド」・「バイオハザード」を合体させた物語に
「ブラッディ・ビル」を加えることによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。