映画に感謝を捧ぐ! 「片腕ドラゴン」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はジミー・ウォング監督・主演の「片腕ドラゴン」に
感謝を捧げようと思います。
1967年の映画「片腕必殺剣」を
もとにして作られた本作は
壮絶なる「見世物性」に溢れた復讐系格闘技映画であります。
少年漫画的豪快さが支配するストーリー&戦闘シーン
各国に対する先入観&モンスター映画臭が
暴走する事によって生を受けた悪の武術家集団
荒唐無稽な設定を「理論武装」によって正当化する手法が一体となる光景は
私に、仇討ちの爽快感・過度に誇張されたキャラクター&アクションが放つユーモア
見世物小屋をのぞき見る感覚を同時体験する機会をもたらしました。
(主演男優J・ウォングの過剰な熱演
時間と共に小者化が進行する悪の道場主
ホラー的な流血&人体破壊ぶりを示した右腕切断シーン&最終決戦
安易な感動誘発に背を向けて、決着と共に幕を閉じる潔さも見逃せません。)
まさに「コミック・ムービー型格闘技映画」の偉大なる一歩であると言えるでしょう。
B・リー&J・チェン主演作とは一味違う
演技&特殊効果重視のスタイルによって
後年の娯楽系アクションに対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝!!!。