映画に感謝を捧ぐ! 「案山子」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はバスター・キートン&エディ・クライン監督の「案山子」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 B・キートン扮する主人公と同居人の

 恋模様を描いた本作は

 肉体言語と教訓性に彩られたサイレント喜劇であります。

 身体能力&喜劇的発想の限りを尽くしたパワフルな笑い&ロマンスの中に

 機械文明に対する信頼と警鐘を潜ませるという

 実験的な試みは

 私に、冒険活劇的な笑いの楽しさと

 脳天気なドタバタの中に「社会性」を潜ませる妙技を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (男女3人のマイペースぶりが冴え渡るハッピー・エンドが

 「物質よりも精神が大切である」というメッセージを発している点も見逃せません。)

 SF的アイデア・アクション映画的スリル・恋愛劇の甘みが

 絶妙のバランスで共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。