映画に感謝を捧ぐ! 「エンド・オブ・ホワイトハウス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアントワン・フークワ監督の「エンド・オブ・ホワイトハウス」に
感謝を捧げようと思います。
ホワイトハウスを占拠したテロ集団に立ち向かう
元シークレット・サービスの運命を描いた本作は
アメリカ流娯楽アクションの歴史を象徴する作品であります。
アクション映画の定番要素と2010年代の国際情勢を融合させ
トラウマ&人間模様を最小限度にとどめ、論理性に背を向けることによって
娯楽的盛り上げを保ち続ける事を可能にしたストーリーと
スパイ映画・戦争映画・巻き込まれ映画・格闘技映画の持ち味を
2010年代の技術力で混ぜ合わせて作られたアクション・シーンが
一体となる光景は
私に荒唐無稽を貫く勇気と
スピード感の維持によって「突っ込み」を封じる戦術性&生命力によって
「アクション映画本来の魅力」を甦らせようとする人々の心意気に
感動させられる機会をもたらしました。
(M・フリーマンの「熟練の味」を生かすことによる大作感の強化が成されている点や
娯楽的爽快感のみを追求した潔い幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「小規模映画の貪欲さと大作映画の豪快さが共存する」
アクション映画であると言えるでしょう。
1980年代アクションの精神と2010年代映画のテクノロジーが
力を合わせることによって誕生した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。