映画に感謝を捧ぐ! 「モッド・スクワッド」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスコット・シルバー監督の「モッド・スクワッド」に
感謝を捧げようと思います。
1968~73年の同名TVドラマ(我が国における「モッズ特捜隊」)を
もとにして作られた本作は
暇つぶし映画の味わいと癒し要素にあふれた刑事映画であります。
陰謀渦巻く「アクション映画の世界」へと引きずり込まれた
青春映画のキャラクターが右往左往しながら
アクション映画の流儀を身につけようとする姿を
軽快且つ穏健な「王道的アクション描写」を駆使して描くという試みは
私に「リラックスして鑑賞させてくれる映画」のありがたみと
異文化交流の一形態を堪能する機会をもたらしました。
(安易な「武力解決」に依存せず
刑事の目的である「逮捕」を貫いた「決着の付け方」が
ある種の安心感を与えている点も見逃せません。)
まさに「青春映画入り刑事映画」と呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。
スケール感や社会性を抑制し
必要最小限の要素のみを取り入れたストーリー&キャラクター造形
80年代風味溢れる映像&音楽
90年代を覆う「TVドラマの映画化&権力不信」の融合によって
大作映画や社会派映画にはない「癒し」を与えてくれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。