映画に感謝を捧ぐ! 「仮面の人(1937年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデヴィッド・ハワード監督の「仮面の人(1937年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 父親の命を受けて伐採工場で働くことになった青年と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 複数の娯楽要素が交錯する作品であります。

 アクション・サスペンス・恋愛喜劇・家族劇・社会派劇が一堂に会した

 演出&ストーリーが

 昨今の映画を遥かに凌ぐ軽快さで進行していく光景は

 私に「大衆娯楽的貪欲さ」と「合理的作劇法」の

 平和的共存の一形態を堪能する機会をもたらしました。

 (勧善懲悪的でありながらも穏やかさとユーモアに溢れた決着が

 典型的アクション&サスペンス映画とは一味違う味わいを生んでいる点も

 見逃せません。)

 まさに「ジャンル融合型人情劇」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 善男善女向け映画ならではの脳天気さと教訓性が

 バランス良く配合された本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。