映画に感謝を捧ぐ! 「ネバダ決死隊」

  映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はロイ・ハギンズ監督の「ネバダ決死隊」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 南軍の敗戦によって追われる身となった

 義勇軍の運命を描いた本作は

 戦争映画と犯罪映画の気質を合わせ持つ西部劇であります。

 泥棒映画・逃亡劇・立てこもり映画のスタイルを活用して

 娯楽性を失うことなく「戦争の暗黒面」を写し出そうという試みは

 私に「複数ジャンル融合」の一形態と

 戦争が人心に与える影響の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「ストックホルム症候群」の香り漂うハッピー・エンドが

 アメリカ西部劇精神を象徴している点も見逃せません。)

 まさに「非勧善懲悪系西部劇」の形態を取った反戦映画であると言えるでしょう。

 後年の「アウトロー(1976年版)」・「特攻野郎Aチーム」・「クラッシュ(2004年版)」に

 通じる道を静かに切り開いた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。