映画に感謝を捧ぐ! 「SOS地球を救え!」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はアンソニー・ドーソン監督の「SOS地球を救え!」に
感謝を捧げようと思います。
地球滅亡の危機に立ち向かう
宇宙飛行士たちの運命を描いた本作は
映画的チームワーク&バランス感覚に秀でたSF映画であります。
特撮風味満載の映像と
説明台詞・リアクション演技・パニック・ムービー風ストーリー展開を融合させ
キャラクター&舞台を最小限度にとどめることによって
「地球」をほとんど登場させることなく地球の危機を描くという試みは
私に、予算・人員・テクノロジー上の限界を「アイデア」で補う事と
適度なスケール感を維持する事の素晴らしさを再認識する機会をもたらしました。
(終幕の展開を軽やかに処理することによって
「王道的ハッピー・エンド」の臭みを緩和している点も見逃せません。)
まさに、小規模映画流「地球滅亡SF」の雄と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
大作的情緒&スケール感に溺れない謙虚な精神によって
後年のSF映画界に「映画的ダイエット」の成功例を示した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。