映画に感謝を捧ぐ! 「有名になる方法教えます」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョージ・キューカー監督の「有名になる方法教えます」に

 感謝を捧げようと思います。

「看板」に自分の名を載せる事によって

 有名人となった女性「グラディス・クローバー」の

 運命を描いた本作は

 軽やかに時代を先取りした恋愛喜劇であります。

 アメリカ流スター映画&サクセス・ストーリーの方程式と

 「情報化社会&人気商売の暗黒面」が

 絶妙のバランスで共存する光景は

 私に「脳天気な空気の中に風刺性を忍ばせる」妙技を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (典型的でありながらも

 場違いなまでの「スケール感&ブラック・ユーモア性」を

 感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「風刺系アイドル映画」の教科書的な一品であると言えるでしょう。

 インターネット時代を先取りしたかのような発想と

 アメリカ流娯楽映画の伝統芸が一体となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。