映画に感謝を捧ぐ! 「ミニミニ大作戦(1969年版)

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はピーター・コリンソン監督の「ミニミニ大作戦(1969年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 400万ドル相当の金塊を狙う

 泥棒チームの運命を描いた本作は

 洒落っ気とスリルが共存する泥棒映画であります。

 大人の気品と子供の遊び心を兼ね備えたストーリー・演出・俳優&女優陣

 舞台となる都市「トリノ」の持ち味・運転技術

 映像技によって作られたカー・アクション

 場違いなまでに陽気な挿入曲が一体となる光景は

 私に「観光旅行映画と泥棒映画を同時に鑑賞する」感覚と

 映像テクノロジーに依存しないアクション・シーンの醍醐味を

 満喫する機会をもたらしました。

 (アクションとブラック・ユーモア精神を駆使して

 「肩すかし」を食わせる幕切れが

 ハッピー・エンドとも悲劇とも異なる味わいを生んでいる点も見逃せません。)

 まさに「犯罪映画流イタリア旅行記」と呼びたくなる

 珍品であると言えるでしょう。

 イギリス気質とイタリア風味の融合によって発生する

 奇妙なスケール感と

 脳天気且つ豪快なアクションによって

 後年のアクション映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。